【第2話】ネガティブ思考をぶっ壊す!

━━━━前回までのあらすじ

パワハラに耐えられず「ブラック企業」を退職してから一年が経ってしまった「戸塚ダイスケ」

順風満帆にニート生活を送っていたが、久々に出かけた「渋谷」で、幼馴染の「新垣ミホ」と出会う。社会人として働く彼女とニートの自分との差に絶望する。

「もう一度だけ、もう一度だけチャンスをくれよ───!!!」

気がつくとダイスケは「もう一つの渋谷」にいた。しかし、様子がおかしい。

街行き人が止まっている。

もう一つの渋谷で謎の本屋に迷い込む。
そこには「レオナル」と名乗る仮面の男がいた。

この怪しい男・レオナルの正体とは?

ミホの巨乳の秘密とは・・・!?

物語は物語は最終決戦に向かう!!

 

 

 

 

 

 

ニート生活が始まってから半年。

夜更かしがいつの間にか習慣となり、12時過ぎに、目が覚める。

手足が痺れる。頭が回らない。動悸が止まらない。

これは現実なのか、夢なのか。

現実なら、なぜ手も足も頭も、自分の思うように働かないのか?これは夢なんじゃないか?

もう一度目を瞑るが、手の先から伝わるシーツの確かな感触から、これは現実だと認識する。

「死にたい・・・。」

ネガティブな思考が脳を駆け巡る。

なんとかこの不快な気持ちから脱出すべく、スマホに手を伸ばす。

「ニート 辛い 楽になる方法」

過去に訪問したサイトたちの記事タイトルが並んでいる。

「一体いつまでこんなことやってるんだろう・・・。」

そして今日もただただ時間が流れてゆく───。

 

 

 

 

 

 

 

そう言えばダイスケは「朝は強い」のか?

 

俺とレオナルは「もう一つの渋谷」の街を歩いていた。
全ての物体に奥行きが無く、ハリボテで出来た世界。

現実的な街に差し込む非リアリティは、とても不思議だった。

 

いえ、死ぬほど弱いです。

いつもお昼過ぎに起きて、ぼーっとご飯を食べて、youtubeを見たり、ゲームしたり・・・。

ほんとクソですよね・・・。

 

目の前の景色に現実味が無く、この世界でなら、誰になにを話そうが大丈夫な気がした。

 

あと朝起きると、今の生活に嫌気が刺して・・・。

本当に死にたくなります。

 

今まで誰にも話さなかった「心のウチ」を話すと、気が楽になる反面、ネガティブな感情に飲み込まれそうになる。

 

なるほど・・・。

人は自尊心が無くなると、ネガティブになる傾向がある。

 

そうなんです。

それで心臓がドキドキして、辛くて、グーグルで「ネガティブ 死にたい ニート」とか、そういうキーワードで永遠と検索しちゃうんです。

 

現実世界の俺は、不安に襲われるたびに、ネットで解決策を探して、最もらしい言葉に励まされたり、解決作らしい方法を見つけては安心するという作業を、無意識的に繰り返していた。

ニートになってから一体何百時間、いや何千時間ムダにしてきたのだろう。

 

OK、分かった。

まずダイスケは「心のメンテナンス」の方法を確立すべきだ!

 

心のメンテナンス?

 

そうだ。

今回の問題点は「鬱っぽい感情になる→脱出するために解決策を模索する」。

この作業に「膨大な時間とエネルギー」を取られてるということだ。

つまり、ダイスケは下記のような「負のループ」に陥ってしまっている!

確かに、不安を消すために、何度も似たワードでググったりしてますね・・・。

 

だからもう今後は、朝のネガティブな時間にググるな。

 

え、でも、ググらないとやってけないです。

 

レオナルの言う通り、今まで検索に膨大な時間を無駄にして来たのは事実だ。
しかしある意味、解決策を探す行為自体が「安心材料の一つ」になってる可能性がある。

 

だから今回は「ネガティブになった時に、感情をコントロール出来るルーティン」を伝授する。

 

え、そんな方法があるんですか?

 

ある。

 

即答だった。

にわかには信じがたいが、この世界で彼について行くと決めた以上、彼の言うことを聞くしか選択肢は無い。

 

まずはスマホを取り出して、メモ帳にこの「ネガティブ撃退To doリスト」を入力するんだ。

 

そういうとレオナルが、スマホのメモ帳を見せて来た。

 

 

よく見ると、差し出されたリストには、当たり前のことしか書かれていないような気がした。

 

善は急げだ。急いで入力しろ。

 

じゃあ入れておきますね。

 

しかし、俺に迷ってる暇はない。

強くなって現実に戻るには、一秒たりともムダに出来ない。

 

 

 

 

終わりました。

 

・・・そうか。すごい速さだな。

 

(なんだこの尋常じゃない速さは・・・。

まさか・・・!?)

 

とりあえず解説していくぞ。

このメモ帳の使い方はシンプルだ。

 

「鬱っぽくなったら、すぐにこのメモを開いて実行する」

 

これだけだ。簡単だろう?

 

え、それだけですか?

 

それだけだ。

「自動的にネガティブな感情をキャンセル」するように設計されている。

 

すごい!!

 

当たり前だ。

今回解説する項目は大きく分けて10個だ。順番に解説していくぞ!!

 

 

 

 

【胸を張って立つ】

 

まずは速攻でネガティブを消す方法を教えよう。

ダイスケは「セロトニン」って知ってるか?

 

名前だけはなんとなく。

 

セロトニンとは別名「幸せホルモン」と呼ばれる物質なんだ。

これが減るとネガティブな感情が芽生え始める。

 

逆に、セロトニンが増えると、人はポジティブになる不思議な神経物質なんだ。

 

あ、そういえば。

うつ病の薬としても使われてますよね!

 

その通りだ。

薬として、セロトニンを摂取することで、ネガティブな感情を抑える療法も世の中には存在する。

 

じゃあ薬を飲めばいいんですか?

 

いや、見出しをちゃんと読め。ネタバレしてるぞ。

 

(そういうこと言うなよ。世界観が壊れるだろ・・・。)

 

結論から言うと、セロトニンは、自分の身体の中で生成可能なんだ。

 

な、なにぃ!?

 

実は胸を張って立つだけで、脳内にセロトニンが、モリモリ分泌されるんだ。

 

イメージで言うと芸能人のGACKTのような佇まいをすると、一気にポジティブになれる。さぁやっってみるんだ。

 

こうですか?

 

 

それは普通に立ってるだけじゃねぇか。

 

手順を一から説明すると、まずは肩幅に足を開いて仁王立ちをする。

次に、肩甲骨のコリをはがすように、肩を前から後ろに向かって回すんだ。

 

すると胸が張って、左右の肩甲骨が近づく

そしてそのまま、地面の方に力を入れて肩を下げて、顎を少しあげる

 

 

つまり

 

 

 

 

・・・。

 

(なるほど。ポイントは胸を張ることだな。

それなら・・・。)

 

えいや!!

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

凄い!!どこからかエネルギーが湧いてきます。

 

だろ!?自信を付けたいなら、普段の生活から意識的に胸を張るといいぞ。

 

【ジャーナリング】

ダイスケは、ジャーナリングって聞いたことあるか?

 

いえ、初めてです。ジャーナリングってなんですか?

 

「書く瞑想」とも呼ばれている思考を見える化する方法の一つだ。

深い自己対話を行うことで、今抱えてるストレスを一気に軽減することができるぞ。

 

まずは紙とペンを用意するんだ。

 

紙はなんでも良いんですか?

 

無地に近いものが使いやすいぞ。

 

例えば、

・コピー用紙
・チラシの裏
・無地のノート
このような紙がよく使われてる。

ちなみに俺が使ってるのは「KOKUYOのCampus S5」という、薄い方眼罫が入ったノートだ。

 

 

紙とペンを用意したんですが、次に何をするんですか?

 

思ってることを、思いのままに書くんだ。

 

え?なんでもですか?

 

ああ、ジャーナリングに正解はない。

恥ずかしいことでも、なんでもOKだ。

 

しかし、以下のポイントを抑えると効果的だ。

・制限時間は5分。
・思うがままに心のうちを書く。
・言葉から矢印を引っ張って、「なぜ」で掘り下げていく。
・自分が起こすべきアクションを書く。

 

【実際に書き込んだ画像】

 

このように自分が抱えてる問題や、イライラしてる原因を書いて、それに対するアクションを書いていくんだ。

 

なんか書いてるうちに、ストレスが減ってきてる気がします。

 

人は「行動指針や解決策が見えない時に、大きなストレス」を感じる。

ジャーナリングをすることによって、問題や解決手段を視覚的に捉えることで心の拠り所ができるのだ。

 

なるほど。確かにうざいことが起きるとそればっか考えちゃいますが、紙に吐き出すと、イライラが処理できるんですね。

 

仲の良い友達に悩みを相談するのも良いが、生きてれば、職場の悩みとか家庭の悩みとかちょっとエッチな悩みとか。友達に相談出来ないような悩みが出てくることがあるからな。

そんな時にジャーナリングを使えば、一人で悩みが解決出来る。

 

ニートで悩んでるなんて人に言えなくて苦しかったんですが、これからは大丈夫そうですね。

ちなみに、いつジャーナリングを行うのがベストですか?

 

1日の始まりに5分間をジャーナリングに費やすのがベストだ。
というのも、自分が取るべき行動が決まってることによって安心感が生まれ、1日を効率良く過ごせることが科学的に証明されてるんだ。

 

ってことは何か壁にぶち当たった時にも有効ということですね?

 

その通りだ。

仕事や人間関係などあらゆる悩みは見える化することで、一気に解決に繋がることが多い。

だから悩んだらジャーナリングすることを心がけよう。

 

 

 

【左手で文字を書く】

 

利き手と逆の手で文字を書くと、ストレス軽減に、かなり効果がある

 

え、本当ですか?

 

人がネガティブになるのは、「未来のこと」「過去のこと」のどっちかなんだ。

見えないからこそ妄想が広がり、それがネガティブな感情を誇大化させる。

 

確かに、将来どうしようとか、過去のムカついたことを何度も思い出して、無駄に落ち込んだりするんですよね。

 

そうだろ?ところでダイスケはなぜストレスが減ると思う?

 

うーん、わかんないです。

 

なぜなら利き手と逆の手で文字を書くのは難しいからだ。

難しいからこそ集中しないといけない。

だからこそ「今のこと」に集中している時は、ネガティブな思考を忘れることが出来るんだ。

 

 

【妄想と現実を区別する。】

いま目の前に見えてる景色が現実。

目を瞑ると見えてくる景色が妄想。この違いは分かるか?

 

一応言ってることは分かります。

当たり前じゃないですか。

 

そうだな。しかし、ネガティブな妄想をしてしまう時というのは、この区別が潜在意識の中で出来てない時。

特に「目を瞑ってる時」か「上の空の時」に多いんだ。

 

確かに朝、寝ぼけてる時に「このままの生活を送ってたら負け組に転落しるだろうな」と勝手に妄想して、落ち込んだりします。

 

朝は人が一番ネガティブになりやすい時間だからな。

だから今回は、ネガティブな妄想の撃退対策を教える。

 

お願いします。

 

スマホユーザーなら、速攻で使える方法だ。

 

え、そんな方法あるんですか!?

 

あるぞ。まず目を瞑ってみよ。

 

そしてスマホのタブが複数個出ている画面を思い浮かべる。

 

 

はい。

 

その画面には嫌なことが映し出されている。

 

たとえば

 

▼好きな女の子がヤンキーと付き合って夜な夜なイチャコラしてるという噂を聞いた時のこと。

▼事前に対策を練って行ったのに、あっさり1次面接で落ちた時のこと。

▼飲み会で周りが楽しそうに話してるのに、自分だけ上手く話せなかった時のこと。

 

こんな風に過去の最悪の場面を想像するんだ。

 

ぐはっ・・・。

一気に最悪な気分になってきました。

 

だろ?でもその最悪な出来事が映し出されてるタブを、どんどん画面の外にスワイプして消してやるんだ!

 

やってみます!

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

おぉ凄い!一気に思考から不安が飛んできました!

 

実はスマホユーザーは、人間工学的に、嫌な記憶を意識的に消すことが出来るのだ。

 

 

【部屋を適切な温度にする】

不快な温度の環境では、人間は無気力になりやすくなる。

 

例えば「真夏の暑い日」「真冬の寒い部屋」にいると、身体が体温維持のためにエネルギーを使い、脳にエネルギーが届かなくなるのだ。

 

だから「冬の日の朝」は、寝坊する人が増えるんですね。

 

そうだ。脳が生命維持を優先するように、身体に蓄えられてるエネルギーを使ってしまっているのだ。

 

じゃあ、朝が弱い俺は、どうすればいいんですか?

 

エアコンのタイマーをつけるんだ。

 

なるほど、起きる時間にタイマーをセットして置くといいんですね。

 

物分かりがいいじゃないか。

自分の起きる15分前に、エアコンのタイマーをセットして置くのがベストだ。

こうすることで、身体のだるさが大きく軽減される。

 

 

【身なりを整える】

人は「自分の見た目が最高の時、自信が湧いてくる」のだ。

 

確かに、寝癖や目やにが付いてる自分を見ると、なんか萎えますもんね。

 

そうだ。

鏡から得られた視覚情報から、やる気が削がれてしまう人は非常に多い。

 

しかし逆を言えば「スイッチON」の自分を見ることで、それらしい振る舞いが出来るようになる人も非常に多い。

 

そういえばレオナルさんは歯を磨いたり、顔を洗ったりするんですか?

 

小僧、これは物語だ。肝に命じとけ。

 

【お気に入りの音楽を流す】

俺の場合は、UVER Worldのライブバージョンの曲を聞くと、気分が一気に上がる。

 

だから「UVER Worldの曲のライブverを流す」と具体的に書いている。

 

なんで具体的に書いてるんですか?

 

いい質問だ。

ネガティブ思考になっている朝に「どんな曲聞こうかなぁー♩」なんて曲を選ぶ余裕がない。

 

「今めっちゃネガティブなう。死にて〜。」と弱ってる所に、曲を選ぶというエネルギーを費やすのはナンセンスだ。

 

だからポイントは、脳のエネルギーを使わずに、ポジティブになるきっかけを作るということだ

 

なるほど。

確かに頭が疲れるとネガティブになっちゃいますもんね。

 

そうだ。だからあえて具体的に指定することで、脳死でポジティブになるような仕組みを作っているのだ。

 

(コイツついに酔い始めたな・・・。)

 

【コップ一杯の水を飲む】

朝起きて、歯を磨いた後は、コップ一杯の水を飲む。

そうすることで、一気に身体のスイッチがONになる。

例えるなら、車にガソリンをぶち込むのと同じだ。

 

飲むのは冷蔵庫のお茶でもいいんですか?

 

いや、なるべく冷たすぎない温度の水の方が効果的だ。

寝ている間に汗として出て行った水を、いかに身体に馴染ませるかが大切なんだ。

 

たしかに冷たい水だと、身体と同じ温度にするまでに時間やエネルギーが必要になりますもんね。

 

そうだ。だから冷たいお茶を飲むなら、朝食を食べる時に飲むのがベストだ。

 

【ご飯をきちんと咀嚼する】

朝食を食べるのはマストだ。

 

鬱っぽくなってると、ご飯を食べるのも億劫なんですよね。

 

逆だ。ご飯を食べていないから鬱になるんだ。

 

え、そうなんですか?

 

もちろん。人はエネルギーが無いと戦えない。

 

エネルギーが身体に充電されてる時にこそ、ポジティブになれるし、最高のパフォーマンスが発揮出来るのだ。

 

あと咀嚼ってなんて読むんですか?

 

低学歴め。これは「そしゃく」と読む。まぁよく噛めということだ。

 

噛むことのメリットは色々あるのだが、一番大きいのは胃に負担が掛からない」ということだ。

 

(え、今ディスられた・・・?)

 

ってか俺、若いからあんまり噛まなくても吸収出来ますよ。

 

いや、噛んでおけ。とりあえず噛んでおけ。

 

丸呑みすると、胃が食べ物を吸収するために、身体中から血液が胃に集まる。

 

その結果、脳内の血液が少なくなり、眠くなったり、適切な思考ができなくなってしまうのだ。

 

 

【部屋の片付け】

ニートの部屋は、98%汚い。

 

ギクッ

 

しかし、ニートの殆どは掃除が苦手だ。なぁダイスケ?

 

・・・おっしゃる通りです。

 

だが朝の1日3分だけ掃除をするだけで、心が劇的にポジティブになることが科学的に証明されてる。

 

3分くらいならやってみてもいいかもしれませんね。

 

そう、3分というのがゲーム性継続力を生み出すのだ。

 

でも何で掃除がポジティブに繋がるんですか?

 

いい質問だ。例えば、人は何か達成した時にβエンドルフィンという幸せホルモンが脳内に分泌される。

 

掃除は「目の前のゴミを減らせた!」という現実が目に見えて分かりやすい。

だからβエンドルフィンが出やすくなるという仕組みなんだ。

 

だからレオナルさんの部屋はこんなに綺麗なんですね!

 

いや、この部屋はルンバが掃除してる。

 

・・・。

 

 

 

以上がネガティブを脱出する極秘To doリストの解説だ。

一個クリアするごとに、チェックボタンをタップして、できたことを積み上げていくのだ。

 

分かりました。でも最近俺、前田裕二さんの「メモの魔力」にハマってて、凄いメモを取るんです。

 

だから他のメモに埋もれてしまって、探すのが面倒なんですが何かいい方法はありますか?

 

いい疑問だ。なるべく朝は脳死で動ける仕組みを作った方がいい。

例えばダイスケは朝に鬱っぽくなったら、どんな検索ワードでグーグルに入力する?

 

「鬱」とか「ネガティブ」とか「改善方法」とかですかね?

 

それならさっきのメモの下にハッシュタグで、#鬱、#ネガティブ、#改善方法とかそういうキーワードを書いて置くんだ。

 

そして朝はグーグルではなくメモ帳で検索を掛ける。

これですぐにメモ帳へアクセス出来るぞ!

 

そういうとレオナルは、手に持っていたワインを一気に飲み干した。

 

そういえば、なんでこの世界の人たちは、アクリル板みたいに厚みがないんですか?

 

・・・。

 

いや、黙ってないで教えてくださいよ。

 

うーん、この世界の“秘密”を聞いてるのかな?

ダイスケよ、この世界は君自身なんだよ。

 

は?俺自身?

 

レオナルが話してる言葉の意味が全く分からなかった。
俺自身ってなんだよ。さっき得意げに話してた妄想のことか?

 

あとダイスケはもう契約済みだから、目標達成するか契約が切れるまでは現実世界に戻れないよ?

 

え、どういうことですか?

 

だーかーら、目標達成して強くなって現実世界に戻るか、死ぬかの二択だよ?

 

死ぬ?俺・・・死ぬんですか?

 

レオナルはさっきとは違って落ち着いた佇まいでこちらを見ている。

 

でも今のまま現実に戻っても、死んでるのと同じでしょ?

だったらここで強くなって、現実で生きなよ。それが一番良いって。

 

確かにレオナルの言う通り。

現実の俺は、食べて寝て糞しての毎日を繰り返してるだけ。
まさに生産性のない、家畜以下の生活を送っていた。

 

でも、まだ死にたくない。欲を言えば人生を逆転をさせたい。

 

・・・よし。

 

やってやろうじゃんぇか!どんなに厳しい試練があろうとやってやるぜ!!

 

お、出会った時とは違って、良い目をするようになったじゃないか。

 

全身から気迫が溢れて来る。

俺はこの仮面の男について行く。
そして現実に戻って、人生を逆転してやる。絶対に。

 

それじゃあ本格的に始めようか?

 

レオナルが足を止めた先には、いかにも怪しげなバーがあった。

この店で一体何が始まるというのだろうか?
そしてこの世界に隠された秘密とは・・・?

物語は思いもよらぬ方向へ急展開する────。

 

 

 

次回、人生逆転プロジェクト第3話。
「バニーガールと自己分析!」

人生逆転プロジェクト COMIP